Cadenza フットボールコンセプト
「Cadenza」2つの哲学
◾️「技術があり、個性豊かな特長を持つ者たちがオーケストラのように協力しながら魅力的なものを創り上げる」
◾️「協力していく中で個人がここぞという時に繰り出す即興的なアイデアある行動を全員で大切にする」
⭐️「Cadenza」の個の育成
Cadenzaの2つの哲学を表現しながら、6つ要素の個の力(技術・戦術・フィジカル・メンタル・ソーシャル・パーソナリティ)の全てを駆使し局面打開が出来る選手の育成する。
「スポーツから人生で大切な事を学ぶ」
スキルを身に付けるのはもちろんですが、トレーニングを通して、人生に繋がる大切な部分を学んで欲しいと思っています。
目標を達成するために必要な努力、継続、工夫の重要性、そして、困難な事も恐れずに一歩を踏み出す勇気、それを成し遂げるための強い決意など、スポーツを全力で取り組む事はサッカー選手への道だけではなく、どのような分野においての今後の自分の人生にも繋がっているという事をスポーツから学んで欲しいと思います。
「個の力の向上に特化したCadenzaの独自のコンセプト」
Cadenzaではサッカーの本質を捉えながら、様々な状況に置いての個人のプレーの質の向上、考え方の引き出しの量を増やしていき、サッカーの楽しみ方を日々広げていけるように活動していきます。
サッカーに必要な個の力とは何なのか?
2014年ブラジル・ワールドカップの出場を決めた翌日の記者会見にて、「ワールドカップで優勝するために残り1年で何が必要か」という質問を記者から受けた本田圭佑選手が、「シンプルに言えば個」と答えられたのを知っていますでしょうか?
「個々が1対1で勝っていく事が出来れば試合を優位に運ぶ事が出来る。」
これは間違いのない部分です。
そして、「個の力を高める事が大事」という事が、今では数多くの指導者や選手の中で意識されるようになっているかと思います。
ですが、そもそも「個の力」というのは、具体的にどのような部分を指すのでしょうか?
ドリブルで複数を打開していく事だけが個の力というのか?(もちろん大切だがサッカーの一部の要素ともいえないか?)
身体能力が高かったり、インテリジェンスがある事が個の力なのか?
さまざまな考えがある中でCadenzaでは個の力というのを以下の分類してそれぞれについて深く考えています。
・技術
・戦術
・フィジカル
・メンタル
・ソーシャル
・パーソナリティ
技術→ボールを扱うとき
戦術→ボールが無い時に考えること
フィジカル→身体的な部分
メンタル→精神的な部分
ソーシャル→社会性(コミュニケーション)
パーソナリティ→人格など
↑以上の要素が絡み合ってプレーのパフォーマンスとして試合で発揮されていくと考えています。
例えば、身体能力が高くても、技術が高くないとフットボールでは良いプレーが出来ません。技術があったとしてもフィジカル的な能力がないと試合においても常に劣勢となってしまいます。戦術面を知らないと試合での不安がメンタル面に影響します。
コミュニケーションを取らなければ、タイミングよく技術も発揮出来ません。
そもそも土台として、人として向上心がなければ全てを高めていけません。誠実さがなければ応援もされません。
どれが一つが大切などではなく、全ての能力を高める必要があると考えます。
さまざまな疑問点がみえてくる中でそこに対して深く考えた上でさまざまな活動を行なっております。
「サッカーとはどのようなスポーツなのか?」
サッカーの競技の特性を整理します。
サッカーは1つのボールと2つのゴールがあり、決められた広さのコートと人数の中でルールに則りながら行い、対戦する2チームがそれぞれ相手チームよりもたくさんのゴールを決める事を競い合うチームスポーツです。
「以上のルールの中で活躍出来る選手になるにはどうする?」という所を押さえていくとサッカーで活躍するために必要なプレーなどもみえてきます。
サッカーでの効果的なプレーとは?
サッカーで効果的なプレーをするためのカデンツァの考え方①
「効果的なプレーとは何か?」
ゴールを奪い合うというサッカーのルールの中で、試合で勝つ為に優位性を作っていくという目的で考えるとまずは以下の2点が効果的なプレーだと考えています。
・相手を困らせるプレー
・味方を助けるプレー
自ら相手を打開していく事、そして味方がそれをしていくためのサポートをする事がサッカーというスポーツで活躍するためには必要です。
以上のプレーは片方を達成する事で、結果的にもう片方も達成する事ができるともいえます。
自分が相手を困らせれる→味方が助かる
自分が味方を助ける→味方が相手が困らせやすくなる
これらが難しいのは、どちらもが出来る心、そして技術を育てる必要があるという部分です。
相手を困らせるようなプレーが出来ても、味方のタイミングなどを考慮しなくては、結果的に良いプレーが出来ません。
味方の事を考えてプレーをしていても、相手が困っていなければ、相手は全力でこちらを邪魔してきます。
(相手を抜いた後に思いやりのあるパスが出来ていますか?)
(味方にはパスを出してても、そこに相手は全力で守備をしてきてませんか?)
一流選手は、相手の逆を取り、味方にはコントロールしやすい絶妙なスピードとタイミングのパスを通します。
一流の選手は、相手を困らせながら、味方の事も考えてプレーが出来るのです。
サッカーで効果的なプレーをするためのカデンツァの考え方②
「スペースと時間」によるプレーの選択
サッカーには
スモールフィールド(相手が密集したスペースと時間の無い所)の局面と
オープンスペース(相手が近くにいないスペースと時間がある所)の局面
が存在します。
スモールフィールド
スモールフィールドでは、相手が近くまで寄せてきてもブレないテクニックや、素早い判断、即興的なプレーが求められます。
オープンスペース
オープンスペースでは、次にどこのエリアで優位性を創るかを認知して考えていくロジカルなプレーが求められます。
つまりそれぞれ局面で求められる効果的なプレーや、選手に求められる能力は変わるので、それぞれで必要な事を伸ばすトレーニングを行っていく必要があります。
サッカーで効果的なプレーをするためのカデンツァの考え方③
「集団の要素が含まれた中で発揮するのが個人の力」
「サッカーは個人スポーツではなく、複数の味方と複数の相手がいる中で行うスポーツ」
と言う所を押さえる必要があります。
あるエリアの部分だけで切り取れば、1対1の個人の勝負の状況と見えたとしても、その範囲を広げて見てみると、周りの人の影響を受けている中での1対1をしていると言えます。
(ピッチ外の様々な要素も影響している)
それを踏まえれば、
「個の力」は、単体での能力ではなく、集団の要素が含まれた中で発揮する力と考える必要があります。
社会の最少の単位は2人です。認知の範囲、そしてコミュニケーションという手段によって2人までであれば自分で影響を与えられると考えると、2人までの人数でのプレーが「個の力」が含む範囲と言えるかなと考えています。そうなると以下の状況がサッカーには存在します。
サッカーの中にある最小単位のプレー状況
(1対1、1対2、2対1、2対2の状況)
◎1対1
・自分がボールを保持している状況(攻撃側)
・相手がボールを保持している状況(守備側)
◎2対1
・自分がボールを保持していて味方が1人、相手が1人いる状況(攻撃側)
・味方がボールを保持していて相手が1人いる状況(攻撃側)
・ボールを保持をしている相手と保持していない相手がいる状況(守備側)
◎2対2
・自分がボールを保持していて味方が1人、相手が2人いる状況(攻撃側)
・味方がボールを保持していて、相手が2人いる状況(攻撃側)
・ボールを保持している相手と保持していない相手がいて、味方が1人いる状況(守備側)
スペインサッカーでは
1対1、1対2、2対1、2対2の状況(戦術的シチュエーション)を解決する方法として個人技術・個人戦術というものが存在します。
個人技術と個人戦術とは?
・個人技術(ボールがある時の技術)
・個人戦術(ボールがない時の技術)→動き方
個人技術・個人戦術とは目の前の1〜2人の相手を攻略するための方法です。
これが理解出来れば、競技人数が増えても局面としての応用が可能となります。
個人技術・個人戦術を習得する事は、フットサル、8人制、11人制、中学、高校、大人の全ての年代のサッカーに活かす事が出来るようになると言えます。
まとめ
個の力は技術・戦術・フィジカル・メンタル・パーソナリティの全てを高める。
①相手を困らせるプレーと味方を助けるプレーを伸ばす事。
②スモールフィールド(相手が密集したスペースと時間の無い所)の局面とオープンスペース(相手が近くにいないスペースと時間がある所)の局面で求められる能力を身につける事。
③サッカーを集団スポーツと捉えた上で個人の力を高めていく事。
シチュエーション(1対1、1対2、2対1、2対2の状況)の問題解決に必要な個々に合った個人技術・個人戦術を伸ばしていく事
個の力が何なのかを明確化し、各選手がそれぞれの特長に合わせた武器を習得する事が出来れば、フットサル、8人制、11人制、中学、高校、大人の全ての年代のサッカーに活かす事が出来ますし、どこのポジション、またはどこのチーム、どの監督の元であろうと応用できると考えています。
以上がサッカーの本質について考え抜いた時に導き出した現時点でのコミュニティでのサッカーコンセプトです。
ただし
これが全ての真理ではないと思っています。
全て正しいとも思っていませんし、答えだとも思っていません。
なぜなら、サッカーは常に進化しているからです。
自分たちはまだまだ知らない事がたくさんあると知っていますし、更によく出来ると思っています。
人は答えを知っていると思った瞬間、それ以上を求めなくなってしまいます。
学びきった、自分はサッカーをしっていると歩みを止めた人と、まだ知らない部分を追い求め続ける人のどちらにあなたはなりたいでしょうか?
ワンピースのルフィと同じでワンピースがあるかどうかを知らないほうが冒険は楽しくありませんか?
だからこそ、これからも更に良いもの皆さんと一緒に求めて考え続け歩き続けていきたいと思います。